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  • 執筆者の写真生 吉村

暗渠とサンマーメンと私【中編】

ここで紹介している店舗は、本当に、単純に行った順に並べているだけ。行くエリアに規則性はない。しかし不思議なことに、次第にサンマーメンが新たな姿を見せてくる。中編では、新パターンもご覧あれ。


大一局楼 



藤が丘。860円。鶴見川付近の平地。藤が丘の谷を上り下りしていたら正午をすぎ、特に中華屋がなく、ハテ困ったというところでこの店があった。まるでオアシスである。綺麗な店内。でもおじじとおばばがいるので、少し前は味わい深い建物だったかもしれない。さて、着丼。とても香ばしい良い匂いがする!醤油ベースで、具はもやし、ニンジン、ニラ、キャベツ、キクラゲ、豚肉。細いがポキポキの好きな麺。啜ると、塩味がしっかり。香ばしさも強いので、ここもまた「これ以上調味させないタイプ」だ。


ここまでの具を思い出し、サンマーメンに確実に入っている具って、実は「もやしと豚肉」だけかも、などと思う。


中山飯店 



中山。600円。中山駅に昔ながらの雰囲気の良い商店街があった。そこにずうっとあるような中国料理店。ラーメンの種類豊富、あんかけの乗った焼きそばや炒飯も豊富、うまそうかつ安価である。さてどんなのが来るか、、、来てみて、最高に驚いた一杯となった。今までで一番具が多い!肉、多い!!メニューより立派なパターンである。。スープはしょうゆ、啜ると生姜の風味が後からくる。麺はやや透明感のある細麺。具は、もやし、ニンジン、ニラ、キャベツ、キクラゲ、豚肉。味はしっかりタイプで調味不要。量も多く、コスパがこれまでで最高であった。汗だくだ。サンマーメンは、まだまだわたしの理解を超えてくる。


メニュー



三溪楼 



山手。千代崎川の暗渠沿いであり、山手支流の片方の合流点付近という暗渠的に良い立地。店構えも町中華感と横浜中華感とを兼ね備えた印象で、すこぶる良い。入店すると気だるそうに新聞を読む男性がおり、店主だと思って挨拶してしまった。客だった…。サンマーワンタンメン700円なんてのがある。これにしてみよう。サンマーメンは650円。半チャーハンや山菜ご飯をつけるパターンもあったことにあとで気づく。ああっそれも良かった!と思っているうちに着丼。スープはしょうゆ、あっさりめ。具は、もやし、豚肉、グリーンピース、よく見ると玉ねぎ。そしてワンタン4つ。白い。こんなに白いサンマーメンは初めてだ。麺は細いがポクポクしたタイプ(好き)。下に隠れたワンタンを見つけると嬉しく、そしてワンタンも美味い。旨味塩味が強いタイプではないのに、一切調味せず最後までいけた。私の中で何か変化がおきているんだろうか?

帰宅後、山菜ご飯のビジュアルをググり、膝から崩れ落ちた。ステキすぎる…何故これを頼まなかったのか。横浜は、わたしの想像を超えてくる。


三渓楼外観


グリルとよ 



杉田。駅ビルに入っているのだが、もう、昭和の雰囲気がむんむんである。ハンバーグやフライ系の定食にナポリタン、そのラインナップにラーメンの一群が入り込んでいる。酒とつまみも充実、これは「オトナのためのお子さまランチ」的高揚感のある店だ。サンマーメン、730円。具だくさんタイプがやってきた。スープは醤油あっさり、麺は黄色の強い細麺。具はもやし、ニンジン、キャベツ、ほうれん草、キクラゲ、ナルト、そして豪快な豚肉。麺がのびるのが嫌なので、麺を中心に食べ進める。すると、麺を9割食べ終わってもなお、丼いっぱいに野菜が鎮座していた。この状況を幸せと思うかちょっと絶望するかは、コンディションによる(中年だから)。ここでも調味はとくにせず。


大来 


野毛。今日は図書館にきたので、サンマーメン縛りは外しても良いのではないか。ということは頭ではわかっている。が、反射的に中華屋を探す…第一亭があるが、サンマーメンが載っていない。サンマーメンがなければパタンを食べれば良いじゃない。いや、たしかに最初はそういうルールにしてたけど、もはやそういう段階じゃないんだよ。脳内で争いが起きている。そして大来を見つけた。サンマーメン、800円。スープはあるようにも見えるが殆どがあんかけというレアタイプ(猫舌の敵である)。麺は細ちぢれ麺。具はもやし、ニンジン、ニラ、きくらげ、玉ねぎ、大ぶりのタケノコに大量の豚肉。具沢山タイプに甘みのあるあん。途中で酢を何度かかけて調味した。私以外の客は全員タンメンを食べている。ニンニクのにおいがすごいねと言っている人がいて羨ましい。私もニンニクが欲しい。なので、横の人の丼から漂うニンニクの香りをオカズに、残りの麺を啜った。帰宅後、第一亭にもサンマーメンがあることを知った。


蘭蘭


センター南。住宅街に現れる町中華。坦々焼きそば(我が好物)がある…!が、頼むのはサンマーメン880円。スープはあっさりしょうゆ、だが具が多く一気にあんの味と脂が広がる。具はもやし、ニンジン、玉ねぎ、ニラ、キャベツ、たけのこ、小松菜、キクラゲ、豚肉、たっぷりと。麺はサンマーメンでは初めての中太ちぢれ麺。これは珍しい、と、リフトしつつ興奮する。野菜を炒めるときのものか、ニンニクも僅かに入っている!ここのサンマーメンはきわめてラーメンに近い気がする。最後まで調味せず。


チャイニーズレストラン明城 



東寺尾(住所はどちらかというと馬場かもしれない)。以前きた京新と同じ通り、足洗川流域である。実は同じ通りに、ほかにまだ4店ほど中華料理店がある。どれもいい感じなのだ…迷う。迷ってしょうがないので、最初に見たこの店を選択。満席。期待してしまうが、かなり待つ予感。京新のときも直前にサンマーメンが6杯も出て、だいぶ待ったんだったなぁ。漸くやってきたサンマーメン750円。あんの粘度が高いタイプ。スープはあっさり醤油、鶏系か。麺は透明感のある細ちぢれ麺、コシがある。具はもやし、ニラ、豚肉。食べ進めると、塩ラーメンみたいになってゆく。調味せず完食。



つづく。

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