生 吉村
坂の途中の小鳩荘
更新日:2021年4月21日
あたたかくておいしいボルシチをたべた。そんな読後感。小鳩荘にいるひとたちは、少しずつ自分と似ていたり、少しずつ(その不器用さが)愛おしかったりする。小鳩荘のボルシチには、たぶん、買ってきたビーツじゃなくて、庭で育てた赤カブが入っているんじゃないかと思う。個性的な野菜、ひとつひとつの味も際立つ。おいしかったなぁ。またたべたいな。
それから、ドブや暗渠が効果的に登場していることも、大好きな点。
作者の曽根愛さんは、井草川手ぬぐいプロジェクトの、貴重なご意見番でもあります。
